患者会との共催勉強会を開催しました
令和8年6月28日、毎年恒例の患者友の会との共催勉強会を開催しました。
第1部は、「透析患者様の検査データの見方」と題した講演を菅沼院長が行いました。検査結果を単なる数字として恐れるのではなく、明日をいきいきと生きるための指標として役立ててほしいという願いを込め、5つの視点からデータとの向き合い方を伝えました。
1つ目は「基礎体重に関わる検査」です。患者様の体重管理において重要な蛋白濃縮度(PWI)について説明しました。患者様のドライウエイトを決める上で大変重要な指標で、適切な水分管理と心臓への負担軽減に直結することを解説しました。
2つ目は「貧血に関わる検査」です。Hb(ヘモグロビン)値やフェリチンなどの指標を維持することが、だるさの解消や活動的な毎日を支える基盤となります。「しっかり動く」ためにも、貧血コントロールが不可欠であることを共有しました。当院では友杉理論を用いて、赤血球数(RBC)とMCHを重視していることをお伝えしました。
3つ目は「透析効率に関わる検査」です。現代の透析医療のトレンドは制限から「しっかり透析する」ことへのシフトです。透析効率を示す「$Kt/V$」を高め、十分な時間を確保できている人ほど生命予後が良いというデータを提示し、透析の質にこだわる大切さを訴えました。
4つ目は「血糖に関わる検査」です。糖尿病性腎症の患者様はもちろん、合併症の予防や血管の健康を維持するために、GA(グリコアルブミン)について、透析終了時の血糖が90mg/dL未満の場合は透析起因性低血糖のハイリスクであることをお伝えしました。
5つ目は「生命予後に関わる検査」です。筋肉量や栄養状態を反映する「%CGR(%クレアチニン産生速度)」やアルブミン値が高い人、そして運動をする習慣がある人ほど長生きできるという事実を紹介しました。その他、CA(カルシウム)、P(リン)、Mg(マグネシウム)の値も生命予後に関係することを開設しました。
「しっかり食べて、しっかり動き、しっかり透析する」。このサイクルを回すために検査データは存在します。医療スタッフと二人三脚で数値をポジティブに活用し、元気な毎日をつくっていきましょうと、参加された皆さまへ力強いエールを送り、講演を結びました。
第二部では、日本トリムの高橋様にお越しいただき、電解水素水の健康への影響について、デモンストレーションを交えながら楽しくご講演いただきました。

