人工透析・糖尿病専門外来 千歳烏山駅北口

腎内科クリニック世田谷
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菅沼院長の元気で長生き講座
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第115回 元気で長生き講座【2022年2月号】

菅沼院長の元気で長生き講座

 

~感染対策にも有用な在宅透析(PD/HHD)をお勧め致します~

 

第88回元気で長生き講座【2019年8月号】にて、腎不全治療(腎代替療法)の選択肢として1.腎移植 2.施設でのHemodialysis(血液透析:HD) 3Peritoneal Dialysis(腹膜透析:PD) 4.在宅(Home)でのHemodialysis(在宅血液透析:HHD) 5PD+HD併用療法があり、PD+HD併用療法は、早期からの実施により残腎機能と生命予後と関連するアルブミン値が良好に保たれることをご紹介しました。

 

☆腹膜透析(PD)とは?

 

PDは、在宅で行う最も代表的な透析療法で、患者様ご自身のお腹に11.52Lの透析液を入れて、腹膜を通して体の中の老廃物を取り除く治療です。腹膜は腹腔の中で臓器を覆っている薄い膜で、中にたくさんの毛細血管が網の目のように走っています。この中にカテーテルから透析液を46時間入れておくと、毛細血管から血液中の老廃物や余分な水分、ミネラルが透析液に移動します。この腹腔内に貯留した透析液を排出し、新しい液と交換します。PDはこの工程を毎日数回繰り返して、血液をきれいにします。毎日連続して行う透析のため、体液や血圧の変動が少なく、身体への負担が施設HDに比べて軽く、透析液の交換は自宅はもちろんのこと、外出先でも実施可能であるため、自分自身でスケジュールが組みやすいです。個人差はありますが、HDと比べ透析導入後も残っている腎機能(残存腎機能)を長く保つことができ、尿が出なくなる時期を遅らせたり、造血ホルモンの分泌等の生体機能を、HDよりも長く維持できる透析療法です。近年メタ解析にてHDよりもPDは認知機能が良好で認知症リスクが有意に低いことも報告(Xiaolin Tian, Xiaokun Guo, Xiaoshuang Xia,et al. The comparison of cognitive function and risk of dementia in CKD patients under peritoneal dialysis and hemodialysis: A PRISMA-compliant systematic review and meta-analysis. Medicine (Baltimore) 2019;98(6): e14390)されています。

 

下のグラフは2020年の8週目から27週目までの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院率を表したものです(United States Renal Data System:合衆国腎臓データシステム)。HDPDを比較すると、入院率が明らかにPD患者様の方が少なくなっています。

 

 

また、透析患者様における累計の新型コロナウイルス感染者の登録数(20211223日付け:日本透析医学会)によると、HDに比べてPDの方が、罹患率において約45%、死亡率において約60%有意に低い結果でした。これは、施設透析を行うために週3回医療機関に通わなければならないHDに対し、通院回数が少なくて済むPDの方がウイルスへの曝露の機会が少なかったことが要因と考えられます。

 

 

PDのみならず在宅血液透析(HHD)も通院回数が少なくて済む透析治療方法です。PD+HD併用療法を含め、施設HDよりも通院回数が減ることは感染予防につながりますし、HHDの利点はかねてよりお伝えしている通り、透析量が十分に確保でき健常者に近い状態が保持できること、薬の量が減らせること、貧血、高血圧や生命予後の改善や合併症の予防効果も期待できると共に、深夜に行う事も可能で自由な時間も増えます。在宅透析実施をお考えの方は是非菅沼やスタッフまでお申し出下さい!