最高水準の腎臓病及び透析医療を追求する京王線千歳烏山駅北口の夜間透析・在宅透析も行う腎内科クリニック世田谷です。

菅沼院長の元気で長生き講座
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腎内科クリニック世田谷
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〒157-0062 東京都世田谷区南烏山4-21-14

第75回 元気で長生き講座(2018年5月号)

菅沼院長の元気で長生き講座

~透析量を多くしましょう~

 

栄養状態の良い筋肉量の多い方、透析量の多い方が特に長生きされておられるため、「しっかり食べて動いてしっかり透析」をお勧めしておりますが、透析量を増やす方法で透析時間の延長よりもさらにお勧めなのは、透析回数を増やすことです。

 

先月年一回開催の日本内科学会総会が今年は京都にて開催され参加して参りました。京都に行く機会も多くは無いため、京都府京都市下京区の医療法人財団康生会 京都駅前武田透析クリニック(http://www.takedahp.or.jp/group/clinic/takeda_tohseki/)を見学させて頂きました。

 

夕方当院へ臨時透析でいらしている準夜透析の患者様とも会うことが出来ました。その患者様はなんと毎週4回の維持血液透析をお受けになっておられ大変顔色も良くますますお元気になられているご様子でした(写真)。当院同様に透析液はクエン酸含有無酢酸重炭酸透析液カーボスター®並びに大膜面積の血液浄化器を用いた前希釈大量液置換高血液流量(QB350mL/min)オンライン血液透析濾過(HDF)実施中で「透析者にとって「元気で長生き」というフレーズは一見乖離しているように感じる方々も少なくないと思いますが、ドクターと透析者の意向が一致を見たときに現実的な事柄となりうるのではと思います。そして何よりも元気に生活していくには「しっかり透析」することが望まれるものの透析者個々の事情により「しっかり透析」をmustと一概に捉えることも問題有りかと存じますが、主に若い方、職についてる方にとっては、「しっかり透析」が周知されていくことで、遅かれ早かれ起こりうる長期合併症に対する不安感の(完全では無いけども)払拭の一助となるのではないでしょうか。私は、自身の生活スタイルや生活リズムが極力損なわれない形で「しっかり透析」できる環境が整えれるホスピタル、ドクター、コメディカルの方々と出会えることができたことに常日頃より感謝しております。移植医療が浸透していかない我が国においては、そう感じれる透析者が一人でも多い社会になればと思っております。」とのお言葉を頂きました。当院同様多くの患者様にHDFも実施しており、京都では数少ない在宅血液透析(HHD)にも対応されておられ、当院同様HHD患者様には週6回の頻回透析を勧めていらっしゃいました。週4回の透析を当院で月に一回お受けになっておられる方もいらっしゃいます。透析回数については、HHDでの回数制限は設けられておらず施設透析では保険上14回まで認められていますが、15回目以降も材料費につきましては保険請求可能ですので、やってはいけないということは全くありませんので、希望される患者様はご遠慮なくご相談頂けますと幸いに存じます。

当院同様先月より初めて保険で認められた6時間の長時間透析実施中の患者様もいらっしゃいました。「元気で長生き」につながる透析量増加の方法として1.透析回数を増やす 2.透析時間を延ばす の次にお勧めなのが3.血液流量(QB)を増やすことです。同院でも当院同様QB400mL/minの方もいらして、ご希望があればQB500mL/minにも対応されていました。実際の血流は高血流ほど設定QBとの乖離が大きくなってしまいます。そこで同院でも適用可能な方には最も太い穿刺針である14G25mmの短針にて実血流を確保されておられました。同院技士長さんのお話では、院長の吉岡先生の元で透析量を増加させた理想の透析医療が可能となり、長針を短針に変更することでおよそ1割も実血流が増加したそうです。

 

内シャントの流れる流量が過剰となり心負荷を生じてしまった患者様には投与された透析患者様における生命予後良好が報告(Matsumoto Y, et al:Spironolactone reduces cardiovascular and cerebrovascular morbidity and mortality in hemodialysis patients. J Am Coll Cardiol 63(6):528-36, 2014)されているカリウム保持性利尿薬スピロノラクトン(アルダクトンA®)適用も当院同様行っておられました。

京都は観光地であるため国内外より当院患者様を含む多くの旅行透析患者様のお受け入れもされており、移転にて新規開設当初50名ほどであった患者数はわずか数年で現在の150名程に急増したそうです。吉岡先生の「元気で長生き」につながる十分な透析量を確保する方針が奏功しているものと推察します!