最高水準の腎臓病及び透析医療を追求する京王線千歳烏山駅北口の夜間透析・在宅透析も行う腎内科クリニック世田谷です。

菅沼院長の元気で長生き講座
course

  • 院内写真1
  • 院内写真1
  • 院内写真1
腎内科クリニック世田谷
腎内科クリニック世田谷
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山4-21-14

第20回 元気で長生き講座(2013年7月号)

菅沼院長の元気で長生き講座

〜血管の老化(動脈硬化)の予防や治療にて「元気で長生き」を実現しましょう!〜

 

血管の老化とも言える動脈硬化が進展すると、動脈壁が厚くなり、動脈の狭窄や閉塞を来します。心臓の血管が狭窄すると狭心症、閉塞すると心筋梗塞、脳の動脈が閉塞すると脳梗塞を起こし、命に関わりますので、これらの予防のために動脈硬化の予防や治療は重要です。

 

透析患者さんは、高血圧、慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD:高リン血症、高カルシウム血症や二次性副甲状腺機能亢進症→動脈壁などに石灰化を来す事があります)、代謝性アシドーシス、高尿酸血症、高脂血症、低栄養や炎症に伴い、動脈硬化(低栄養、炎症と動脈硬化が併発した状態を、MIA症候群と言います)が起こりやすいため、動脈硬化の検査の一環として血圧脈波検査のCAVI、血管内皮機能検査FMD測定を約半年毎、頸動脈(首の動脈)の超音波検査を約1年毎に行っています。

 

検査の結果、CAVI値の上昇や血管内皮機能を示すFMD値の低下等が見られた場合は、動脈硬化の進行を考え、生活習慣の改善、薬物療法や透析量を検討します。

 

生活習慣の改善の内容としては、禁煙、塩分水制限による高血圧対策、運動の推奨、EPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれる魚(マグロ、サバ、ブリ、イワシ、サンマ等)の摂取などが上げられます。

 

薬物療法としては抗動脈硬化作用のある降圧剤(ACE阻害薬:コバシル、タナトリル、プレラン等やARB:アジルバ、オルメテック、ニューロタン等)、抗動脈硬化作用のある抗血小板薬(プレタール)、抗動脈硬化作用のあるEPA製剤(ロトリガ、エパデール)、抗動脈硬化作用のある高脂血症治療薬スタチン(リバロ、クレストール等)、高尿酸血症に対する尿酸低下薬(フェブリク等)、CKD-MBDに対する各種薬剤(リン吸着薬:フォスブロック、レナジェル、ホスレノール、キックリン等、レグパラ、ビタミンD製剤:ロカルトロール、アルファロール、ワンアルファ等)等が検討されます。

 

透析量を増加させた「しっかり透析」も高血圧、代謝性アシドーシスや高リン血症等の是正を介し、動脈硬化の予防に寄与することでしょう!