最高水準の腎臓病及び透析医療を追求する京王線千歳烏山駅北口の夜間透析・在宅透析も行う腎内科クリニック世田谷です。

菅沼院長の元気で長生き講座
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腎内科クリニック世田谷
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〒157-0062 東京都世田谷区南烏山4-21-14

第19回 元気で長生き講座(2013年6月号)

菅沼院長の元気で長生き講座

〜透析時の高血流(高いQB)が心臓の負担を増すことはありません、

心臓へ負担をかけないためにも透析間体重増加は二日空きで4〜6%を目標にしましょう〜

 

透析量の多い患者さん、透析時高血流の患者さんが長生きされていることをこれまでも紹介してまいりました。日本透析医学会は各種の診療ガイドラインを作成、公開しており、ホームページにて「血液透析処方ガイドライン2013年版(案)」が掲載され、「血液透析処方ガイドライン2013年版」作成のための公聴会が2013年5月26日(日)午後2時〜午後4時、東京女子医科大学臨床講堂1にて開催されました。

 

「血液透析処方ガイドライン2013年版(案)」に、透析時の血流量(QB)に関して、「本邦の透析現場では、QB増加によって循環器系の負荷が増加する懸念があるが、QB400〜500mL/分程度では、アクセスの血流量の増加、心機能や血圧の急性の変化は認められていない。実際、400〜450mL/分以上のQBを用いるhigh efficiency dialysis (高効率透析)でも死亡リスクの増加は認めておらず、またより多いQBで透析を行ったHEMO研究の高透析量群でも、心臓関連死は増加していない。」との記載がなされています。すなわち、透析時の高いQBが心臓への負担を増すことはない(QB増加によって循環器系の負荷が増加する懸念はない)と考えられます。

 

一方、シャント自体の血流量が過剰な場合(ラージシャントと呼ぶ事があります)は心臓に負担がかかることがあり、そのような場合はシャントの血流量を減らす手術が必要となる場合があります。又、二日空きでDW(ドライウエイト、Dry Weight 、基礎体重、目標体重、至適体重)の6%を超えるような透析間体重増加が多い場合や高血圧は、心臓や血管への負担を増し、心房細動等の不整脈や心臓弁膜症、狭心症、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化症を来す事が考えられますので、先月の勉強会にありましたように塩分水分制限も重要と考えられます。

 

二日空きの透析間体重増加率はDWの4〜6%の方が最も長生きされています!

透析間体重増加率は当院の透析支援システム内で自動計算されていますので、

適宜ご確認頂く事も可能です。