最高水準の腎臓病及び透析医療を追求する京王線千歳烏山駅北口の夜間透析・在宅透析も行う腎内科クリニック世田谷です。

菅沼院長の元気で長生き講座
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腎内科クリニック世田谷
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第36回 元気で長生き講座(2014年11月号)

菅沼院長の元気で長生き講座

〜透析前カリウム濃度は低すぎず高すぎず(5~5.5mEq/l未満)が理想です〜

 

透析前カリウム(K)濃度と生命予後との関係が別紙資料集の図及び表のごとく2009年12月31日現在の日本透析医学会統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」にて報告されました。基礎的因子のみによる補正では、透析前血清K濃度5~6mEq/lで最も生命予後良好(長生き)でした。この傾向は透析量による補正ではほとんど変化しませんでしたが、各種栄養関連因子による補正により、その傾向は減少している事から、栄養状態に関係していたことが示唆されます。高い透析前K濃度は、重篤な致死的不整脈や頓死(心臓突然死)の重要な原因のひとつとされ、果物や生野菜等のK制限を行っている方がいらっしゃると思いますが、統計調査の結果からも低K血症は、不十分な食事摂取量など不良な栄養状態を介して、生命予後悪化の可能性が考えられますので、K値によっては、十分なKを摂取頂く必要が示唆されます。昨年も同様の結果を報告する論文「生命予後からみた維持透析患者の適正血清カリウム値の検討」(日本透析医学会雑誌46巻9号Page915-921,2013)が発表されました。

 

以上より、透析前K濃度は低すぎず高すぎずの4.5~6mEq/L未満(可能なら5~5.5mEq/L未満)を目標にしましょう!Kが6mEq/L以上と高すぎる場合は、まずは透析量を増加させる、次に食事でのK制限、3番目にカリメート、アーガメイトゼリー、ケイキサレート等のKを下げるお薬の内服や増量を、Kが4.5mEq/L未満と低すぎる場合は、Kを下げるお薬を内服されていた場合は、それらの減量や中止、内服されていない場合はK摂取増加を強くお勧め致します!