最高水準の腎臓病及び透析医療を追求する京王線千歳烏山駅北口の夜間透析・在宅透析も行う腎内科クリニック世田谷です。

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腎内科クリニック世田谷
腎内科クリニック世田谷
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山4-21-14

第20回日本HDF研究会学術集会・総会のご案内

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会期:平成26年11月1日(土)~2日(日)

会場:神戸国際会議場(兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目)

大会長:政金生人(矢吹嶋クリニック)

    友 雅司(大分大学)

    土田健司(川島病院)

 

腎内科クリニック世田谷からは今回なんと2演題!発表がございます。

 

特別セッションの土曜の朝から開催される「俺のフレンチ」のようなタイトルに

今回なったワークショップ「俺のHDF:私の行うHDFが目指すところ」

(11月1日(土) 8:50~10:50 第2会場)にて菅沼が、長いタイトルとなってしまいましたが、

 

「【WS-02】高効率アセテートフリー HDF ~高リン血症や透析アミロイドーシスには AF On-line HDF, 栄養状態改善には AF I-HDF 実施の勧め~」を発表します。

同じく第2会場で日曜の朝から開催される「一般演題9 HDFの臨床4」( 11月2日(日) 9:00~10:00)にて、

臨床工学技士斉藤が「【O-49】I-HDF と On-lineHDF の除去性能動態の比較」を発表します。

投稿しております抄録内容は下記です。

 

「高効率アセテートフリー HDF ~高リン血症や透析アミロイドーシスには AF On-line HDF, 栄養状態改善には AF I-HDF 実施の勧め~」

 

HDFでリン(P)低下の報告は海外で多数なされている一方,国内ではHDFにてP低下は得られないとの報告しかなされていなかったが,カーボスター®を用いた無酢酸HDF(On/Off-line HDF)にてQB増加によりPと共にcCa×P積低下を認め当会にて報告(腎と透析73別冊HDF療法’12:43-45, 2012)した。

 

 JMS社製全自動透析装置(GC-110N)にてOn-line HDF(O-HDF)のみならず逆濾過透析液による間歇補液を自動で行う間歇補充型血液透析濾過(intermittent infusion HDF:I-HDF)が可能である。2013年末当院無酢酸I-HDF及びO-HDF群の比較にて, O-HDF群の方が透析歴は長かったが, 75~90歳の高齢者においてβ2MG値I-HDF28.6に対しO-HDF群25.2mg/Lと低い傾向を認めた。

 

 平均年齢56.8±6.0歳の5名の男性におけるMFX21~25S/U(2.26±0.2m2), QB364±25, QS210±31, tQD600mL/minの6時間前希釈大量液置換O-HDFにてspKt/V2.17±0.18, UN クリアスペース(CS)37±2.3L, P CS33±3.0L, β2MG CS12.8±0.8L, Alb1g当りのβ2MG除去量96.2±40.8mgと高値であった(Alb漏出量3.8±1.4g)。

 

無酢酸血液透析(AF HD)を8.0±4.8カ月実施後I-HDFに変更した26名, 11.5±8.8カ月実施後O-HDFに変更した15名を対象にI-HDF群での間歇補液は, 補液速度200mL/minにて開始10分後より20mLを20回 計400mL,又は開始60分後より100mLを10回計1000mLとした。AF HD開始後,時間, 膜面及びQBを増加しKt/Vは上昇していた。I-HDF開始半年後,さらに膜面及びQBを増加し, Kt/Vは上昇(1.89±0.4)したが,時間に差はなかった。O-HDF開始半年後, さらにQBを増加(277±53.0→318±44.8mL/min)したが, QSも増加(166±4.82→179±16.0mL/min)しており, Kt/V(1.64±0.27), 膜面及び時間に差はなかった。AF HD開始後, 両群ともAlb及びGeriatric Nutritional Risk Index (GNRI)に差はなく, DW, Body mass index(BMI)はI-HDF群で差がなかったが, O-HDF群で上昇していた。I-HDF開始3ヵ月後, Alb, GNRI, DW及びBMIが上昇していた。一方, O-HDF開始半年後, Alb, GNRIが低下し, DW及びBMIに差がなかった。

 

 以上より, 高P血症や透析アミロイドーシスに対してはO-HDF, 栄養状態改善にはI-HDFを考慮し,両者とも高効率かつ無酢酸HDFが有効である可能性が考えられる。

 

 

「I-HDFとOn-lineHDFの除去性能動態の比較」

 

【目的】間歇補充型HDF(以下、I-HDF)治療の特長は、末梢循環動態の改善に起因したプラズマリフィリングの促進と膜性能の経時減少の抑制である。現在、HDF治療の中心となっているOn-lineHDFに関しても様々な臨床効果が報告され期待されているが、I-HDFとOn-lineHDFによる治療効率の違いについての報告は少ない。今回、ヘモダイアフィルタはニプロ社製マキシフラックスRシリーズを用い、各治療間にて除去性能に及ぼす影響を検討した。

 

【方法】各群6名を対象に透析時間4時間、設定血液流量400mL/min、総透析液流量600mL/min,I-HDFの総補液量 1Lで開始から1時間20mL×5回、残り3時間 20minおきに100mL×9回の補充を行った。On-lineHDF の補液量は前希釈250mL/minとした。ヘモダイアフィルタはMFX-25U eco、MFX-21U eco、MFX-21S ecoを使用した。除去性能はUN、Cre、IP、β2MG、Prl、α1MGの除去率、クリアスペースとAlb漏出量を評価した。各ヘモダイアフィルタ間の除去性能比較と、治療間の除去性能比較を行った。

 

【結果】I-HDF、On-lineHDF共にMFX-21U eco vs MFX-21S ecoでPrlとα1MGの除去率、クリアスペース、Alb漏出量が有意に高値を示した。Prl、α1MGのクリアスペースはI-HDFに比しOn-lineHDFで有意に高値を示した。Alb漏出1g当たりのβ2MG、α1MG除去量はOn-lineHDF に比しI-HDFで有意に高値を示した。

 

【考察】Albとβ2MG、α1MGの分離能がI-HDFで優れていたことに関してはI-HDFの膜性能の経時減少が抑制されたことに起因すると考えられる。

 

【結語】I-HDFとOn-lineHDFでは異なった除去動態を示し、On-lineHDFではα1MGほどの大分子除去に優れ、I-HDFでは分子分画性能に優れる。